介護保険の活用術

介護保険法の成立と改正

高齢・少子社会の担い手として、2000年4月から施行された介護保険法ですが、実際に運営されてみると、さまざまな「功罪」が噴出しました。

レセプトの不正請求やコンプライアンス違反の事業所が続出し、現場を支える介護の資格者とサービス利用者の両者の不信感を招きました。さらに、利用者からの「わかりにくい」、「申請がしにくい」「押しつけのケアプラン」「でも、断りにくい」などの声もあがり、それらの反省も含めて2005年に改正され現在に至っています。改正では「予防介護」の視点が新たに加えられており、医療・福祉の分野でも注目されています。

一方、功罪の功では、法律成立に向けて多くの介護の専門家・有資格者が誕生しています。最先端の現場では、医師や看護師だけでなく、新しい資格の社会福祉士や介護福祉士、ケアマネジャー、ヘルパーなどが介護の担い手として登場し、福祉の新しい分野が切り開かれています。

現状では「痒いところに手が届かない隔靴掻痒」であっても、福祉の分野に大きな足跡を残した法律といって良いでしょう。この「介護保険丸」の船出と航行を見守り育てるのは、介護を必要とする利用者です。介護保険の上手な活用のためにも、制度の内容をきちんと把握しておきましょう。

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